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雑用。 ・・・主に、廊下の雑巾掛けとか書類の書き写しとか! (何故俺が) 石田の雑用をしなければいけないというのか。・・・受け入れて貰った手前、断りづらい。 あれから三日。 俺は幸村達の到着を待ちながら、石田の雑用を黙々とこなす日々を送っている。 作業自体は嫌いではないが・・・ 「やれ佐久間、次は三成の部屋の掃除よ」 これである。 ・・・この男、大谷吉継は・・・事あるごとに俺に仕事を押し付けて来るので困りものだ。 「もう遅い。・・・石田も休んでいるだろう」 「・・・三成は今日はおらぬ」 「え?」 珍しい。 石田が不在というのもだが、何となく二人は常に一緒に居ると思っていたから。 「・・・では、お受けしよう」 「ヒヒッ・・・隅から隅まで丁寧に、なァ?」 「はいはい」 埃の一つでも落ちていたらいびられそうだ。 ・・・丁寧且つ、迅速に終わらせてしまおう。
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