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そして神谷が前に出る
「火野」
短く言い、神谷が火野を呼び、火野が前に出る
そして首の町の四天王の証であるネックレスを外し、自分の校章も外して火野に差し出す
「四天王の証とうちの頭の証だこれを受け取ったらもう以前みたいに甘いことはやってらんねぇ、どうする?火野」
神谷が火野を見て言う
「上等っすよ、もう覚悟は決まってます」
そう言う火野の目は覚悟を決めた男の目だった
「いい目だ、皇国を頼むぜ」
そう言い神谷は火野の肩をポンと叩いた
「仁、お前にも渡すもんがある」
そう言い、神谷は仁を呼ぶ
そして仁が前に出る
神谷は袋からある物を出した
それは綺麗にまとめられたボロボロの学ランだった
神谷がそれを広げて仁に向ける
「これは先代、俺の二個上の【仁義】頭が着てたもんだ。
俺がそいつを引き継いだんだが俺にそれを着ることはできなかった。
あの人を知らないお前になら着れるはずだ」
そう神谷は言い、仁はその学ランを受け取る
「よくわかんないっすけどいいっすね、このボロボロ感百戦錬磨って感じだし」
そう言い、仁は笑った
「んじゃこれで継承は終了だ
最後にお前ら在校メンバ
ーに言っとく
俺たちは卒業し、また新しい元気な一年が入ってくる。それに周りには北神山や陽華、鬼暴だっている
ナメられんじゃねぇぞ
意味のある拳を振るえ
悔いだけは残すなよ
以上だ。」
神谷がそう言い、在校メンバーがうなずく
こうして継承は終わりを告げた
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