新たなる出会い

2/18
前へ
/261ページ
次へ
4月、桜が咲く頃 皇国では例年通り入学式が行われようとしていた その日の朝 「おい仁!!」 朝早く来すぎて屋上で寝ていた仁を古河が呼ぶ 「…ねみぃな、クソ。なんか用かよ」 仁が不機嫌そうに言う 「なんか用かじゃねぇだろ、入学式もう始まんぞ、俺らはいざってときの見張り任されてんだろ」 古河が呆れた顔で言う 「あぁ…そういえば…。 でも入学式で火野さんに危害およばす奴なんざいねぇだろ」 仁が笑って言う 「馬鹿、お前みたいな奴がいるかもしんねぇだろ」 古河が笑って言う 「うるせぇ。しゃあねぇ、んじゃ行くか」 そう言うと仁は起き上がり、体育館へ向かって行った 仁は神谷にもらった神谷の先代の学ランを着ていた。 神谷がある理由から着れなかった学ラン、それにはこの町でどんな意味を及ぼすのか、仁は何も知らなかった
/261ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加