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2010年、5月
もう入学して1ヶ月がたとうとしていた
今日は仁は火野に晩飯をつき合わされる予定だった
二人で暗い中、下校する、突然10人の男たちに囲まれた
男たちは暗くて顔がよくわからない、すると一人が街灯の下に出てきた
「氷室さん、何の用っすか?」
火野が聞く、暗闇から出てきた男は氷室だった
氷室は火野の質問には答えず言う
「仁!そいつから離れな、利用されて捨てられるだけだぜ」
「仁!騙されんな、そいつこそお前を利用しようとしてるんだぞ!」
火野が反論した
「氷室さん…何なんすかこれ?」
「仁、お前が火野に騙されてるからよ。俺たちがお前の目、覚まさせてやる」
氷室以外の男はみな武器を持っていた、この人数、状況、武器。やることは決まっていた
「氷室さん!!こういうやり方は…」
「仁、もうお前寝てろ」
氷室が仁の後ろに回り込み手刀を打ち込み、気絶させた
「さぁ火野、お前も一瞬で楽にしてやるよ」
氷室は不気味な笑みを浮かべていた。それは仁と話す顔とはまったく違う死神のような顔だった
「氷室さん…戦争でもする気っすか?」
「答える義理はねぇ、お前ら、やれ。」
一斉に氷室以外の9人が火野に襲いかかった
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