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藤と瀬川の勝負がついた頃、屋上の戦いはすでに勝負がついていた
火野が地に這いつくばっている相田を見下ろす
火野は傷一つついていない
「おい、どうだ身の程知らず」
相田が上半身だけを起き上がらせる
「うるせぇ…てめぇ、クソヤロウ…」
火野を睨んで言う
「はぁ…てめぇな…」
火野がため息をつく
「ぶっ殺す…この拳で、ぶっ殺してやるよ…!」
そう相田が言うと火野の目の色が変わり、相田の胸ぐらを掴む
「殺すだと…軽々しくんなこと口にしてんじゃねぇよ!!
てめぇはその拳で人を殺したことあんのか?ねぇだろうな!?
てめぇは自分の拳の危うさをわかってねぇ!俺たちみたいな人間がな、殺しにかかりゃな人ってのは簡単に死んじまうんだよ!!
命の重さも知らねぇてめぇが…軽々しく殺すなんか言ってんじゃねぇ!!」
火野が相田を怒鳴りつけた
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