一年トリオVS【仁義】

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古河と麻生は体育館に来ていた 生徒は誰もいない、二人きりだった 麻生が口を開く 「龍、まさかお前が俺に挑むとはな」 「麻生さん、俺はずっとあんたの背中を見てきた、そろそろ…壁の越え時なんだよ」 「餓鬼が…兄貴分には勝てねぇって教え直す必要があるな」 「うるせぇいくぞ!!」 古河が麻生に殴りかかる 拳を振るう、しかし当たらないまた振るう、何度も、何度も、しかしかすりもしない 麻生が言う 「お前に回避の極意を教えたのは俺だぜ?」 麻生はそう言うと古河に拳を放つ 古河は避けに行く、しかしクリーンヒットした、古河は混乱していた 「いつまでも俺のおこぼれで勝てると思うなよ」 麻生の追撃、鳩尾に手刀が刺さる、古河の嗚咽が漏れる そこに麻生の回し蹴りが入り古河は吹っ飛んだ 「どうした、お前は俺が卒業してから何も変わってないのか?そんなもんなのか?」 「うるせぇ…俺は…仁をテッペンに連れて行く」 古河はそう言い、立ち上がる 古河が麻生に飛びかかり二人とも倒れ込む、古河はマウントポジションになった。 麻生を殴る、殴る、殴る、殴る ぱしっ、古河の拳が麻生に止められる そして麻生は古河を投げ飛ばす 古河はまだ立ち上がる もう古河の体は限界だった しかしその状況が古河を強くする 麻生は古河を見失った 『消えた?』 後ろから拳が飛んでくる 『何が起こっている!?』
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