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ここは三年の教室
仙石と鬼はここにたどり着いた
首をポキポキ鳴らしながら鬼が言う
「んじゃ、始めるか」
そう言う鬼の威圧感はすさまじいもので、名前の通りその姿は『鬼』そのものであった
『これが【仁義】の副頭か…」
仙石は間合いをじわじわと詰める
鬼が間合いに入ると仙石はミドルキックを放った
しかし鬼は軽々とそれを受け止める
仙石にとってミドルキックはもっとも自信があるものであり、それを軽々と受け止められ、仙石は少し驚いた。しかしさすが舎弟を何人も抱える男である。すぐ精神を持ち直し、体制を整える
次に鬼が踏み込む拳が飛んでくる、スピードあまり無い。仙石はガードした、しかし仙石はガードごと吹っ飛ばされた
仙石は顔から鼻血が出ている
『おい、なんて力だよ、洒落にならんぞ』
そんなことを仙石が考えていると鬼が声をかける
「おい、一年坊。頭ばっかで考えても俺にゃ勝てねぇぞ。マジでかかってこい」
考えすぎる、それは仙石の弱点でもある。場数を踏んできた仙石には相手の力を分析しすぎる癖があった。そしてネガティブに考えすぎるところがあった
「それもそうだ、もう考えるのは、やめる。」
仙石が言う
「俺はお前を壊す」
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