『仁』

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「何が会いに来い、だコノヤロウ、てめぇなんざ俺がこの場でぶっ飛ばしてやらぁ」 その新入生の行動に他の新入生は固まっていた 火野がつぶやく 「あいつ…死んだな…」 周りを気にせずその新入生は壇上に上がる 「威勢がいいな新入生、名前は?」 神谷が問う 「俺か?俺は…『結城 仁』結城 仁だ!いくぞコノヤロー!」 仁が拳を振るう、神谷の顔にクリーンヒットした! しかし神谷は全く動じない 「ふぅ、元気がいいな、いいパンチだ。だが、俺とやるにゃちと早ぇな」 「んだとコルァ」 仁がそう言った瞬間神谷が視界から消えた。 次の瞬間仁の視界は真っ暗になった。 「まぁこんなもんさ、んじゃ新入生。一年間よろしくな!」 すると一年生はぞろぞろと体育館を去っていく その表情は様々であった ビビりきっている者、興奮冷めやらぬ者、うすら笑いを浮かべる者 様々な思惑を抱え、激動の一年間が始まる
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