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そう言い、ぞろぞろと部屋を出る
すると成瀬が仁の肩を掴んで言う
「俺は認めねぇぞ」
「あ?」
仁が聞き返す
「二週間後の放課後、体育館に来い、俺がてめぇが【仁義】にふさわしいか見極めてやるよ」
成瀬はそう言い、去っていった
「なんだあの野郎」
そう仁が言うと古河が
「あいつ知ってるぜ「西中」の頭張ってたやつでA組の頭やってるやつだ。真木さんの後輩でずっと【仁義】入りを望んでたらしいからな。【仁義】にしかも頭の神谷さんに喧嘩売ってそれなのに入る仁が許せねぇんだろ」
「あいつも真木って人とタイマンしてんじゃねぇか」
仁が言うと古河が続ける
「【仁義】入りの条件は頭に認められること、他には現メンバーとタイマンを張り、認められることだ、あいつは真木さんと正式にタイマンを張って認められたんだろ」
「おい、お前それ知ってたのかよ、ってかさっきも勝てると思ってたんすかみたいなこと言ってたしよー」
仁が不満そうに言うと
「上に行くには頭も使わねぇとな」
そう言い、古河は去っていった
その背中をみていた仁の肩を仙石はポンと叩き、言う
「あいつだって本気だったはずだ、あれは強がりだろ、わかってやれ」
そう言い仙石も去っていった
仁はしばらくその場に立ちつくし、大きなため息をつき、その場をあとにした
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