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「なんだよ、見るくらい良いだろ?ボクの言うこと聞けば君は釈放されるし、今だって良い生活を送っているじゃないか。君の好きな売春も自由にさせてる」
「あたし、別に好きでこんなことしてるわけじゃないんだけど。売春って大変なんだからね?ここはデータの世界だから少しは変わると思ったけど、全然変わらない」
そう言って如月は体を温めるため湯船に浸かった。
最初は胸をどう隠そうか考えていたが、もうどうでもよくなったので、如月はその豊かな膨らみを放り出した。
「売春はまずお金をかけてくれるためにあたしが色々頑張らないといけない。幸いあたしは可愛いから、見た目に関しての努力はスタイルの維持くらいなんだけど、それだけじゃダメ。何気ない会話の中であたしがどれほど魅力的なのか、どれくらいお金をかけてくれるかが決まるの、わかる?
もっと大変なのは相手の要求ね。男って色々なエッチに憧れてるみたいでさ。コスプレしてほしいとか、制服を着てほしいとか言う人がいるの。まあ、けどそれはまだ良い方。ひどい人は外でやりたいとか、ロープで縛りたいとか、目隠ししてほしいとか」
そこまで言われると、もっと声を出してほしい、とか、この道具を使いたいとかもあるのだろう。
どうでもよかったが、そんなことを画面の男は想像した。
「今、エッチなこと考えてたでしょ?」
「なんだい急に」
「声的に、あんた男っぽいし」
「確かに君はボクの好みに近いけど、生憎ボクは他のことに興味がある」
「そう、残念。そういえば、話が逸れたわね。話ってなに?」
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