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「ゲームが始まるよ」
意味がわからなかった。
「は?」
「そして、君達は命を狙われる」
「え?あ、ちょ、意味わかんないってば!ちゃんと説明して!」
すると、勝手なことに画面の男は消えた。
命が狙われる?
意味がわからなかった。そもそも、ここに来たのは楽に罪が償えるとあの画面の男に言われたからなのだ。
それが、急にあれだ。
自分は、死んでしまうのだろうか?
イマイチ展開が急でついていけないが・・・
「え?な、なに?」
如月の頭上に青いアイコンが表示された。
慌てても仕方がない。如月は強引に心を落ち着かせ、考えた。
この街で罪を償っているのは如月だけではない。他にもたくさんいる。先程、画面の男は「君」ではなく、「君達」と言っていたの如月以外に命が狙われるのはおそらくそいつらだ。
そして、わざわざ頭上にアイコンを表示させているので、NPCが殺しに来ることは少し考えづらい。とすると、殺しに来るのは別の罪人である可能性が高いだろう。
(ど、どうしよう・・・なんか、話の筋が通ってるよ・・・)
とにかく、情報が足りな過ぎる。情報を集めるためにも外へ出ないといけなかった。
(じっとしてても始まらない、動かなきゃ。大丈夫、怖くなんかない。負けるな、あたし)
如月には探しているものがある。
そのためにも、こんな所で死ぬわけにはいかなかった。
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