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売春で手に入れた金で如月は動きやすい服と、拳銃と弾を購入した。
本当はこの金は欲しいものを買う時に使おうとしていたが、今は気にしない。
着替えを済ませ、如月は歩き出した。服装は極端に短い白色のショートパンツをベルトで締め、上はシンプルなデザインのタンクトップを着た。首からネックレスをぶら下げ、耳にあまり派手ではない控えめなピアスをつけた。
今はいつ襲われるかわからない身なので、店から店の移動には緊張が高まった。
何だかもう、疲れてしまった。
だが、くたびれている暇はない。とりあえず、同じアイコンの人物を探すことにした。
そんな時だった。
人混みの中、銃声が聞こえた。
如月のすぐ隣にいた人間が血を吹く。
「くそが!焦り過ぎたか!」
どこからか、男のそんな声が聞こえた。
如月は声の方へと視線を向けた。
男の頭上には、赤いアイコンが表示されていた。
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