「ニューステージ」

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「・・・えっと、あのさ」 「ん?なーに?」 「何で・・・ラブホテル?」 というか、もう部屋の中なのだが。 あれから随分歩き、一度も襲われることなく無事にここにたたどり着いたのだが、外見は誰がどう見てもラブホでラブホだった。 顔を赤くして少し戸惑っている様子の神村を如月は少しからかおうかな、と思ったがやめた。今はそれどころではないからだ。 「ホテルの中まで探しにくる奴なんていないでしょ?だから、さっきと違って周りに気を配らなくて良い、落ち着いて話ができる・・・はい、どうぞ」 椅子に座っている神村に、如月はお茶を入れたコップを渡した。 「あ、ありがとう・・・」 神村は思わずため息を漏らす。別にいいのだが、すっかり会話の主導権を如月握られてしまっている。 如月はベッドに座り、質問をした。 「ねえ、さっそく質問をしていい?」 「うん、なに?」 「あんた達、何者なわけ?ってか、何が目的?」
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