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「助けた、理由?」
「あんた・・・得しなくない?」
如月は言いながら、あることに気づく。
裏切られる?
先程、会話の中で如月は自分達、青いシンボルの人間がどういう人間かを話してしまった。
必要な情報を手に入れたら、もうあたしは用済みなんじゃないか。
そんな思考がよぎった。如月は腰のベルトに吊っているホルスターの方へ手を伸ばした。
また、手が振るえている。
落ち着け、と如月は自分に言い聞かせた。
「もう・・・誰も殺したくないし、殺されてほしくないんだ」
だが、神村が言ったのはそんな言葉だった。
「こんなこと、続けてちゃダメなんだ。僕は皆で、このゲームから脱出したいんだ」
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