虚無

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「三成……」 縁側に座り、空を見上げる三成に私は声をかけた ……返事は返ってこない 私の方に少しだけ目を向け また空に目を向ける…… 「……っ…」 私は彼を背中から抱き締めてやった 彼を連れ帰った真田様と、長曾我部様から話は聞いている 『……償いを果たせなかった…、私は…どうすればいい…?』 彼等が駆けつけたとき、三成が言ったそうだ…… 三成は焼け焦げた家康だったものに手を伸ばし、血涙を流して…… .
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