プロローグ

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  薄手のコートを胸元で掻き寄せ、松沢由美子は歩を進めた。   あれから何年経ったのだろう……。   いや、何年という表現はおかしいかと思い、思わず口元に微笑を浮かべる。   時間という概念は、それぞれに違ったものだと思い、由美子は目を細めた。
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