341人が本棚に入れています
本棚に追加
「な、仲谷……静かにしろっていってるだろうが……」
「……はい」
教室に小さく笑いが起こる。
は、恥ずかしい……!
今、先生が呆れた顔で私をみているのかと思うと前が見れない。
私はジンジンする手のひらで椅子をひいて、大人しく座るしかなかった。
「うー……」
怨みを込めた目で隣を見ると、大倉君が手の平で口を押さえ、声を押し殺して笑っていた。
「っは…………くっくっく」
「……っ!!」
く、悔しい。
悔しい悔しい悔しい悔しいー!!
大倉君はなんか……なんていうか、いい人だと思ってたのに!
まだ笑い続けている大倉君をおもいっきり睨んで、消しゴムを投げ付けた。
「えいっ」
「……って」
お? 命中。
最初のコメントを投稿しよう!