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「璃奈!! さっきのあれ、もしかして大倉君と話してたの!?」
そのあとの、昼休み。
机から身を乗り出してあからさまに目をキラキラさせる幼なじみの鬼澤桜子に早速問い詰められた。
そういえばこの子は典型的なミーハーの人種だった。
所持品のカバンには某人気アイドルのファンであることを周りに見せ付けるかのようなバッチ多数。
ていうかそのカバン自体が前回のコンサートの限定品だとか、なんとか。
彼女はイケメンを自分と同じ人間というより、違う生き物だと思ってるみたいで。
そんなミーハーな彼女が現実社会に現れた王子様・大倉翔太を放っておく訳がなかった。
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