砕原 柊斗 『さいはら しゅうと』

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廊下を歩く。 既に何人かが端で友達と喋っていたりケータイをいじってるやつもいた。 早くにくる奴って結構いるもんなんだね。 教室のドアをガララッと開ける。 ……うん。まだ誰も来てないみたいだね。集まり悪っ。 「ふぅ……」 それにしても、せっかく気持ちいい1日のスタートをきったというのに、変なこと考えて疲れてしまった。 「な~にため息ついてんだか。幸せが逃げちゃうよ~?」 「……え? み、湊様!? どうしてここに!?」 「だっだから『様』ってつけて呼ぶのやめてってば!!」 顔を真っ赤にしてらっしゃる。 面白い娘だなぁ。やっぱり。 「もうっ……今日から一年間同じクラスになるんだからちょっとあいさつしようと思っただけなのに……」 なっ 「ぬぅわんですとーーーっ!?」
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