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「暦君いると思うんですが
お話があるので呼んで
もらってもかまいませんか?」
「え?あ…暦は今
お風呂に入っていて」
「ではお風呂が上がるのを
待たせてもらってもいいですか?」
「え!?…いや、それは
暦も今日は疲れてると
思うので明日じゃ駄目でしょうか?」
「今日中の用でして
お家が駄目なら外で待ちますので
出たら呼んでもらえますか?」
「あ……はい」
ガチャンと扉が閉まる音が
したかと思えば
ガチャっと慌ただしく
リビングのドアか開いた
「あなた!
警察の方がそいつに話があるって
外で待ってるから呼んで来いって」
母は今までにないくらいに
慌てている
それは父さんも同じ
「おい、普通でいられるよな?
いられねぇとまた煙草押し付けるからな」
父さんは俺の胸ぐらを掴み
無理矢理俺を起き上がらせた
「よし、呼んで来い」
「わ、わかったわ」
玄関に立たされ
お兄さんが入ってくるのを待つ
正直立ってるの辛い
足に力が入らない
お腹がジンジンと痛さを増して
煙草の跡もじわじわと痛む
頭がくらくらする
火傷冷やさないと
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