俺とあいつの出会い

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「え?あ、吸いますが何か?」 「お子さんのこれ 煙草を押し当てた跡ですよね?」 「こ、暦が自分でしたんじゃ ないでしょうか」 自分でんな痛いことするかよ どんなけドMだよ 「お風呂に入ろうと していたのにですか?」 「……えぇ」 「…暦君どうして お腹押さえてるの?」 「…え?」 お兄さんは 僕がお腹を押さえているのに 気付き服をめくった 「これは何ですか? あきらかにこの数分で出来た痣ですよね?」 「そ、それは」 「……暦君を殴りましたよね?」 「…なっ…ち、ちが」 「まだ言い訳しますか?」 「…………ッ」 「お子さんは預かります 訴えられないよう願い 一生を過ごすといいですよ」ニコ お兄さんさらっと酷い事言った気が でも両親の今の顔は滑稽だな お兄さんに腕を掴まれたまま パトカーに乗り込んだ 「なぁ、俺何処に預けられるんだ?」 施設じゃなきゃ何処に 預けられるんだ? 「んー僕の家とか駄目?」 「……は!? お前の家だ!?」 「そう、一緒に暮らそう?」 「…………んでそこまで」 「んーそれは秘密だよ」 「なんだそれ 俺何も出来ねぇよ?」 「一緒に寝てくれるだけでいいよ」 「一緒に寝る?」 「一緒に寝てくれる?暦君」 「………それだけか?」 「じゃあ、ご飯は一緒に作ろ?」 「……俺不器用だぞ?」 俺は尋常じゃなく不器用 見た目器用に見えるらしが 悪い意味で期待を裏切るのが俺だ  
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