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「僕も不器用だから
一緒に頑張ろうね」ニコ
「……わかった
でも迷惑じゃねぇのか?」
「ん?どうして?」
「俺他人だし
気とか使うだろ?」
「それは暦君だって同じでしょ?」
「俺は別に」
あの家にいるよりは
よっぽどいい
「僕もそうだよ
着いたし降りよ?」
パトカーから降りて
交番の中に入った
「着替えてくるから待っててね」
そう言い残し
お兄さんは奥の部屋に入って行った
あ…今更だけど
俺お兄さんの名前知らない
暫くして私服姿のお兄さんが
帰ってきた
私服姿のお兄さんは
凄くラフな格好
Tシャツにジーパン
そんなラフな格好が
似合うお兄さんが羨ましい
「帰ろっか暦君
僕の家ここの近所だから
歩きなんだけど…歩けないよね」
「ごめん」
「怪我した所後で見せてね?」
お兄さんはそういいながら
俺の頭を撫でてきた
「気安く触んな」
「……駄目だよ暦君
そんな事言う子はお仕置きだよ」
「……お仕置き?」
「おんぶしてあげようと思ったけど
それだけ元気があるなら
歩けるよね暦君?」ニコ
そう笑うお兄さんは
只の悪魔にしか見えない
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