俺とあいつの出会い

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うっとうしい雨だな あーほんと雨ってうぜぇ 俺は家を出て繁華街を 彷徨いていた 因にここは男が好きな奴が よく集まる所 「ねえねえ君 今暇なら俺と遊ばない?」 ニヤニヤと笑いながら 話しかけて来たのは 大学生くらいの人 「………遊ぶ?」 「そっ 近くにホテルあるから行かない?」 遊ぶ?ホテル? ヤりてぇだけじゃねぇか 「……いいよ、別に」 別によかった 誰でもよかったんだ 俺なんて誰にも必要とされてない 母親にでさえ邪魔扱い 父親にも兄弟にも そんな俺を誰が必要としてくれる? 俺は大学生の人に手をひかれ ホテルに入ろうとすると もう片方の手を引っ張られた 俺は引っ張られた人の方に 身体を預ける形で倒れこんだ 「…………へ?」 「君いくつ? こんな時間に何してるの?」 そう上から声がしたから 上を見上げた ………警察? 「………こいつに」 前を見ると大学生は 消えていた 「あ?………あー いや、もう帰る所なんで」 「……さっき一緒にいた人は 知り合いなの?」 「……いや、今あった人」 「そんな人とこんな所に 入ろうとしてたの?」 「……お前に関係ねぇだろ? てか腕離せよ」 俺はそいつを押してみたが びくともしない 見た目ひょろそうなのに どこにそんな力があるんだ?  
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