被災

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はじめは何が起きたのか分からなかった。 ただ事じゃないって気づいたのは、空が真っ赤に燃え上がってるのを見たとき。 四才の長女は怖がっているけど、0才の長男はキョトンとしていた。 ただ、寒くて電気もつかない。外では空が真っ赤に燃え上がっている中、ただ恐くて、パパが帰ってくるまでアパートで待っていようと決めていたのに、近くの実家に逃げた。 あたりは、もう真っ暗で津波がきた後の泥だらけだった。 実家に着いて父と母の顔を見たときはほっとした。
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