恋愛起源説

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《オオカミ》 オオカミが、きたよと 嘘をつくように ほんとはね、呟いた 一緒に暮らそうよ 小さな部屋でも借りて 僕の帰りを君が待つ 子供は男の子が好い 子供とキャッチボールして 玩具を買って帰るから そんな絵空事を語る君 もしもの話しかしない君 何も持っていない君 私の膝はあたたかいと 疑いもせずに眠る君 ほんとうは、反吐が出るほど×××だと 零してしまったらどうしよう いつかほんとにオオカミが 追いついてきては呉れないかと 祈る気持で嘘をつく 君が好きだと嘘をつく
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