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《永遠茶会》
帽子屋な彼と三月兎な彼女
野原のお茶会は永劫の罰
下らない詩を読み上げて
貴方が女王の時間を潰したりするから
だからこんなことになっちゃったんだよ
そう云って帽子屋を責める三月兎は
けれど
とても嬉しそうに
笑い乍ら
ジャムのついた帽子屋の口もとを
舐める
だって此処は永遠のお茶会
無限の野原を出られずに
なんでも無い日を祝う日々。
空色のドレスの少女が迷い込んできたら
どうやって遊ぼうか?
幸せな二人の罪人が
私の頭上で繰り返す
永遠の予定を聞き乍ら
ヤマネな私はポットの中
ひたすら眠る ふりをする
零れた涙も呟きも
苦い紅茶に溶けて
ミエナイ
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