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《印度猫》
銃をください
自由をください
猫をころせる
すべをください
みんなしにました
君が誰一人選ばなかったから
否
君は誰をも選ばないから
もう何も考えられません
みんなしにました
渇望と切望と
羨望、失意と絶望で
踏みにじる僕の靴底で
踏みしだかれる君の肢
僕を見上げる猫の目は
満月にも似た真円で
あいしているから
あいしてちょうだい
あいしているから
いっしょにしのう
そんな言葉に嘔吐する
命乞いもせずひたすらに
とどめをさせる
銃をください
誰もあいさぬ
自由をください
振り向かぬ
猫をころせる
勇気をください
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