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私は、何か言い返してやろうとしたけど、残念ながら言葉にならなかった。
確かに...言われて見ればそうかも知れない。
今まで平助と同じ目線だったのに、今では私が見上げなければならない状況だった。
どうして...?
んなもん考えれば分かるか。
「平助の背が伸びただけでしょうが!!」
「ニシシシ!!だよなー!!」
くそー...!!
これから平助に見下げられると思ったら、超屈辱!!!!
と言うか、僅か半年でこんなにも変わってしまうものなのか...。
「じゃあ、雑用頑張れよ。行こう?菫」
「え?は、はい...。じゃあ、また...」
「・・・」
平助は、菫さんの肩を抱いてスタスタと仲むつまじく歩いて行った。
それを、ポカンとして見つめるだけの私...。
私も...斎藤様にあんな風に肩を抱き寄せられたい!!
と、私の頭の中の勝手な願望。
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