2011、12

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12月20日 今日も喋れた。 ちょっとだけ、喋れた。 会話の内容なんて、他愛もないはなし。 テレビの話とか、先生の話とか。 話せた。 それは嬉しいことなんだけど、 どうしてなんだろう。 それだけじゃ、ダメなんだ。 キミのことが知りたい。 キミに近づきたい。 その気持ちが、嬉しい気持ちを飛び越える。 どうしたらキミのことを知れる? どうしたらキミに近づける? 国語の時間も、社会の時間も、キミのことばっかり。 キミに訊きたいことを、頭の中で何回も何回も繰り返す。 だけどね。 緊張して、訊けないの。 緊張して、話せないの。 キミとキミの友達が話しているのを、聞くことしかできないの。 会話にちょっと混ざることしかできないの。 緊張するの。 キミの横顔をみるだけで キミの目をみるだけで 背中を、腕を、指を みるだけで。 緊張するの。 心臓が、締め付けられるの。 こんなんじゃ、 せっかく後ろの席がキミなのに話せやしない。 訊きたいことも訊けやしない。 どうしたらいい? どうしたら、私は、キミと会話ができる? 友達のときの方が、楽だったのに。 どうして好きになっちゃったんだろう。 でも、この気持ちは止まらない。 好き。  
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