偶然?奇跡?

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「匠、起きてえ~今日から学校よ」 「もう起きてるってば~」 俺は、短い春休みを挟んで、上川高校に通う、葉山匠(ハヤマタクミ) 匠は、顔も整ってて、背も178センチあって、密かにファンクラブもあるイケメンだ。 そして今日から二年になる。 「開けちゃ駄目!」 早朝。マンション内に女の子の声が響き渡った。 この女の子は、俺の妹で葉山葵(ハヤマアオイ)今日から高校生で俺と一緒の高校に通う。 葵は、童顔で背も低くて学校でも妹キャラ。 「早く漏れちゃうし、時間がないよ…」 「もうじゃあ学校行ってしてよ!」 「分かったよ!行ってきます」 「ハ~イ行ってらっしゃい」 お母さんが玄関まで見送りに来た。 『わざわざ見送りなんて…』 と呟きながら学校に向かった。
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