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一週間、それでも現状は変わらない。
「(どうしたらこの状況を抜け出せる…?)」
刺さる視線をやり過ごしながら考える教室移動。
俺だって人間だ。一度しかない高校生活、青い春とやらを謳歌したいに決まってる。でもこのまま行けば何も出来ずに、所謂“黒歴史”で終わる。
そんなのは絶対に嫌だ。
だがやっぱり動き出すのが遅かったか、二年目ともなれば友人間でグループが出来上がり始めている。そこに割り込むのは、流石に度胸がいる。
人間とは弱い者ほど徒党を組みたがり、信頼できるもの以外…他者からの干渉や介入を嫌うものである。
…そう、どこかで聞いた。
もしそうなら介入もできない俺はさらに弱者か。嘲っても変わらないと、思考を終わらせて特別教室に足を踏み入れた。
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