一章 北の街で

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蒼穹は全力疾走で 待ち合わせの信号機を目指していた ここで蒼穹の事を少しだけお話しよう 背格好は小柄なゆえに スポーツは人並みな蒼穹ではあるが 学業に至っては、学内でトップクラスの頭脳を持ち 来年からの進学も札幌の進学校を目指していた と ここまで聞くと  性格は悪いのか・・・と高ビー的な印象を持たれる方もいると思われるが 両親が愛情を注いで育てたせいか 素直な性格で 少しおとなしいのが玉にきずだが どこにでもいる普通の女の子である 学校での彼女は というと 前述したように 幼児体型 いわゆる『ロリ系』である その体系ゆえに 周りから妹のように慕われ(ちょっかいとも言う) 蒼穹本人も人見知りもしない明るい性格だったため、誰とでも仲良くなれる素質もあり、蒼穹への印象は良かった ただ悲しいかな その体系ゆえ 男子からの恋愛対象にならず いまだに恋愛経験は『ゼロ』である そうこうナレーションが熱くなっているうちに 蒼穹は目的地に近づいた 「蒼穹~ 遅いってば~!!」 「雫っ!!ごめんごめんっ!! ハぁっ ハぁっ・・・ お待たせしましたぁ~」
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