一章 北の街で

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「もぉっ 困った子ね!」 蒼穹を母親のような口調でたしなめて待っていたのは 『栗原 雫』という 小学校の頃からの幼馴染だ 小柄な蒼穹とは対照的に 雫の身長は160センチを超え 成長期だけあって 胸もふっくらと育ち 抜群のプロポーションを兼ね揃えていた 頭脳も明晰で、高校も蒼穹が目指す進学高校を余裕でパス出来るほど さらにスポーツ万能もオマケ付きで 脚力は道内の陸上競技会では常にトップを維持していた 整った顔立ちは 多少目元がキリッと切れ長で その性格は NoはNo!と言うほどのハッキリとした性格 付け加えれば学級委員長も務めるほどで当然人望も厚く その見目麗しい容姿は 男子のハートを虜にしていた 当然 蒼穹も雫にあこがれる一人ではあるが・・・ この雫 少々問題がある 「今日で2回目っしょ!蒼穹!」 「ごめんなさぁい・・・」 素直に謝る蒼穹だが 「蒼穹ぃ~ あともう1回遅刻したら・・・ お姉ちゃんが・・・ アニメっ子にしちゃうサ・・・ウヒヒひひっ」 「いやぁぁぁぁ~  マジで ごめんなさい・・・」 実は彼女・・・2次元オタクなのである
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