一章 北の街で

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「とにかくっ! いいっ!? あと1回遅刻したら 蒼穹は私の言う事を聞くことっ! わかった?」 「うぅっ 怖いなぁ・・・」 帰ったら 家中の目覚まし時計を寝室にセットしよう と心に決める蒼穹でした 早足で学校に向かいながら 「そういえばさぁ 来週の修学旅行で自由時間あるしょ? どこに行こっか?」 蒼穹が雫に問いかける 「もちろん アニメイトだべさ」 話の流れからして そうだろう 「ハイハイ・・・ 自由時間はツーマンセルだから二人で行こうね」 実のところ 雫の趣味はクラスのみんなにはナイショにしている 本人は別に大っぴらにしてもいいらしいが 蒼穹がそれを止めた 頭脳明晰 スポーツ万能の雫が 2次元アニオタだった事に 親友の蒼穹すら最初は引いたのだ 知らぬが華 という言葉通り 今のところ二人の秘密 という事にしているらしい 雫も「秘密」という2次元にありがちなキーワードには速攻で賛同したのは言うまでも無い・・・
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