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「お父さん!お母さん!
おっはよ~!!」
リビングに向かう階段を降りながら
彼女はリビングで朝ごはんの仕度をする母親 新聞を読む父親に挨拶をする
「おはよう 蒼穹」
「蒼穹!早くご飯食べちゃいなさい!」
「はぁい いっただきまぁす!」
両親から呼ばれたように
彼女の名前は蒼穹(アオイ)という
ここ藤崎家で唯一の箱入り娘である
蒼穹は朝食のパンを口に入れながら 父親に問いかける
「おほうはん!ばいしゅうぼ おびばげばびがいい?」
「こら!蒼穹!はしたない!
ちゃんと飲み込んでから話しなさい!」
母親から注意を受け
モグモグ ごっくん
「・・・お父さん!来週の修学旅行
お土産何が良いっ?」
父親は少し考えたのち
「そうだな・・・江ノ島のタコせんべいでも買ってきてもらおうかな」
「へ~ そんなのあるんだ
お父さん行った事あるの?」
蒼穹の当たり前ともとれる質問に
両親は一瞬顔を見合わせると
「何度か・・・行った事があるよ」
蒼穹も父親の返答に納得し
「そっかぁ・・・
う~~ 早く来週にならないかなっ!楽しみっ!!」
蒼穹は来週から修学旅行で東京・横浜に行く事になっていた
北海道から出たことがない蒼穹にとっては 待ち遠しくて仕方が無かった
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