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京介はゆかりの顔を目をこらして見つめる。まるで嘘を見破るかのような目付きに戸惑いつつ答える。
「わかりません。気づいたらここにいたので…」
「ゆかりちゃん、今までなにしてたの?」
「ついさっきチャイムの音で目が覚めたので特になにも…」
「……………」
いきなり京介は黙ってしまった。京介は一呼吸おいてから眉間にしわをよせた。
「じゃあ、それなに?」
と、ゆかりのお腹辺りを指差した。
今までは暗くて気づかなかったが、そこには無数のシミみたいなものが付着していた。よーく見てみるとそれが血だと気付き悲鳴をあげる。
「きゃあぁー!! なに…これ? なんで?」
「それを僕が聞いてるの」
どうしてセーラー服にこんなにたくさんの血痕がついてるのよ。
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