16人が本棚に入れています
本棚に追加
ゆかりはそんなあり得ない話しは信じていなかったため、てっきり今流行りの都市伝説だと思っていたのだ。
でも今いる場所が咎乘島ってことは……
「どういうことですか?」
と、ゆかりは当然の質問を投げかけた。
「さあ、知らない…」
しかし京介は両手を広げてお手上げと言った表情だ。さすがに京介のこの発言にむっとした。
「なら、どうしてここが咎乘島だとわかるんですか?」
自然と強い口調になる。
京介は大きなため息をしてから、
「咎乘島は僕が生まれた場所さ」
と、言った。
最初のコメントを投稿しよう!