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今となってはどうでもいいことだ…
どうせ今すぐ死ぬんだから。そして静かに目を閉じた。
しかしその瞬間!銃声が1発……2発、3発と連続して聞こえた。
その音と共にこの世のものとは思えない苦痛にもみちた悲鳴が聞こえる。
誰かがあれに発砲したのだ。
恐る恐る目を開くと先ほどまで生きていたあれが血まみれで倒れていた。
助かった………
そう思って安堵する。
「おじいちゃん大丈夫かい?」
猟銃を片手に若い男が歩いてきた。そして寺山に手を差し出して引っ張って立ちあがらせる。
「おじいちゃん、警察だろ。その鉄砲は飾りかい?」
と、男は笑う。
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