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寺山はすっかり存在を忘れていた拳銃に目を向けた。いざというときに使えないなんて駄目だな…
無理もない。いきなりあんな者に遭遇したら誰でもそうなる。それに寺山はいまだに実戦で拳銃を発砲したことはないのだから。いいのか悪いのかわからんな。
「あれはなんなんだ?」
と、寺山は聞く。他にも色々と聞きたいことがあるがまずはこれが先だ。
それに寺山はなんとなく勘づいている。ここはもう今までいた世界とはかけ離れた世界だと。
足下にいるあれがそれを物語っているのだ。
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