堂本隆幸

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その時。いきなりの銃声とともに女の子の悲鳴か聞こえてきた。 隆幸は思わず起き上がり、音が聞こえた方に歩いていく。 すると近くに廃墟のような建物が見えた。 「病院か……?」 かなり古い建物だが、そこが病院だとわかった。 ――どうする? 中にいるのはまぎれもなく人間だ。あの化け物なんかではない。 女の子を助けないと! しかし足が思うように動かない。だって相手は拳銃を所持しているんだ。丸腰の俺が勝てるわけない。 それに女の子は撃たれたんだ。 もう死んでるかもしれない。なら俺が命をかけてまで助けに行く必要はないな。 そう自分に言い聞かして隆幸は病院を去った。
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