京野ゆかり

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警察のおじさんは首をかしげながらまじまじとゆかりの足を眺めた。 あまりにも見つめられたので、恥ずかしくなった。 「あの……」 と、スカートをぎゅっと握りしめた。 「ああ、わるいわるい。ケガがなくなってたから、つい見いっちゃった」 包帯を巻くほどのケガがすぐ治るものだろうか。ゆかりはすこしこの警察のおじさんに違和感を感じた。 外に出てしばらく道のりに沿って車道を歩いた。その途中、いきなり見たこともない化け物が草むらから飛び出してきた。 ゆかりは思わず腰が抜けて、その場に崩れ落ちた。 「出たか、残り火め」 警察のおじさんはすぐに腰につけられた拳銃を構えた。 残り火と言われた4足歩行の化け物はジリジリと近寄ってきた。 そしていきなりジャンプして飛びかかった。その時にゆかりはあり得ないものを見てしまった。ちょうど下腹部の辺りに男の顔が生えていたのだ。
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