京野ゆかり

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「あった!」 ゆかりは携帯を取り出して急いで開く。誰か知り合いに電話をかけようとしたが、電波は入っていなかった。 仕方なく残りわずかな電池の携帯の明かりを頼りに階段を降りる。 携帯のおかげでだいぶ軽やかに歩けるようになった。 1階まで来ると携帯のライトを照らしながら放送室を探す。そして一番奥の部屋に放送室と書かれた部屋を見つけた。 ゆかりは深呼吸してから恐る恐るノックをする。 「だ、誰かいませんかー?」
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