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すると放送室の中からドタドタと大きな音を立てて「だ、誰だ!?」と、若い男の声がした。
「あ、私は京野ゆかりです。あの……15歳です」
年齢は言わなくてもいいような気がしたけど、明らかに驚いたような声だったから安心させるために言った。
「…………ほんとか?」
と、扉越しに男が問う。
「ほんとです!! なんか気づいたらこの学校にいて、ほんとなにがなんだかわかんなくて…………その」
話の途中で扉が開く音がした。意外にも爽やかな顔をした好青年にびっくりする。
「ごめん、驚かせちゃったかな? 廊下は暗いからとりあえず中入ってよ」
「え、あ………はい」
言われるままに放送室に入る。放送室の中はろうそくの火で灯されていて明るかった。
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