「滝本 優那」

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あたりを見回すと、いた。いた。 犬をいじめてる子になんかいってる。 鎖を持って石を投げてることからどうやら自分のペットをいじめてるらしい。 しばらく眺めていると、女はペットへ近寄って、しゃがみこむ。 そのペット…犬は何かに怯えてる。 わんわんわん! みるとぴーちも先ほどと違い、何か怯えてる。 少し近づくと聞こえる。 「さぁ、あなたも私の仲間。 私と同じようになりましょうか」 と、犬を抱きしめると、口を無理やり開かせる。 「さぁ、痛いけど耐えようね…」 「は…離せ!!俺のペットになにしやがる!!」 「何って…大丈夫よ。殺さないから…クスクス。」 と、犬の鼻と顎をつかみ、無理やり開ける。 「がぁぁぁぁっ」 犬の叫びも聞かず、無理やり開ける。 「やっぱりはさみか…」 と取り出し、口を裂けさせる。 ちょきんちょきんちょきん。 がぁぁぁぁっ 「やめろぉぉぉぉ!」 みると耳まで裂けている。 そう… 耳の辺りまで切ったのだ。あの女は… 「仲間よ仲間。クスクス…」 「ちょこー!なにしやがる!!」 すると女はマスクを取ってニタニタと笑う。 「さぁ、あなたも仲間になるぅ?」 次の瞬間耳を塞ぎたくなる叫び声があがる。 「い…いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ─────────────
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