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手下共が一斉に逃げ出す。
呉「なぁ、もうちょい遊んでいけよ。」
ワシは1人も逃がさず斬り刻んだ。
斬って斬って斬って斬って………
まるで鬼が乗り移ったんじゃないかってぐらい暴れた。
そして、気づいた時には燃え尽きた家の上に座っていた。
――――あぁ、なくなった。
なにもかもがワシの前から無くなった。
唯一残ったのは、目に映る汚い世界。
呉「こんなん世界見たかないわ…」
いつのまにか握られていたオトンが鍛冶をするときに頭に巻いていた手拭い。
それを無言で眼の上に巻いてみた。
呉「なんや、しっくりくるやんけ」
汚い世界を一瞬にして無くしてくれる事に安心感を覚えた。
それからワシは手拭いを巻くようになった。
これがワシが手拭いを巻く理由や。
ギルドに入った理由はまた今度。
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