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「そ、そんな…俺なんてまだまだ未熟ですよ。納得のいく写真未だに撮れないし…」
「そんな謙遜しなくてもいいんじゃない?この海の写真なんか好きだけど」
千葉さんは俺の作品を手にとって一つ一つじっくり眺める。
見終わった後、千葉さんが俺の頭を撫でてきた。大きくて暖かい千葉さんの手。
なんだか…落ち着くな…。
「俺だけじゃない。3年生の間でも瀬名が撮った作品はいいって好評だったんだ。だから、自信持っていいんじゃない?」
「そうなんですか?!…ありがとうございます。これからももっといい写真を撮れるように努力します」
俺の作品が好評だったなんて思いもしなかった。素直に嬉しいと云うべきだったんだろうけど、やっぱり謙遜気味になってしまった。
「…瀬名」
「はい?」
問題はその後…
名前を呼ばれた俺は顔を上げ千葉さんを見れば、俺は千葉さんにキスされていた。
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