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部室に着くと、他のサッカー部員が着替えを始めていた。
俺と京介もユニフォームに着替え、とりあえず練習を始めることにした。
それから30分くらい経ったあと、顧問の先生によって部員が召集された。
先生の隣には、
七瀬がいた。
「美咲ちゃん!?ここにいるってことは、マネージャーやってくれるの!?」
「おい、コラ。中谷、うるせぇぞ」
「あ、すんません」
「ったく………まあ、中谷の言った通り、今日から七瀬がマネージャーだ。
以上、あとはお前らでやってくれ。あ、七瀬自己紹介しとけ?」
「え……はい」
適当だな、先生も。
「何なんだ、あの顧問は。ほったらかしかよ」
中谷が代弁するように呟いた。
しかし、他の部員たちはそんな先生を気にかける様子もなく、七瀬に興味津々だった。
「あ、えっと……七瀬美咲です。マネージャー……なんですが、わからないことだらけなので……よろしくお願いします!!」
「そんなの気にしなくて良いよ~。君がいてくれるだけでサッカー部に華が出るってもんよ!!ってか何で急にやることになったの?」
俺と京介以外は皆、佐々木先輩と同じ意見だった。
「佐々木先輩!!それはですね、俺と颯太で勧誘したんですよ!!」
京介が得意気に佐々木先輩に言った。
「お前らが?でかしたぞ!!中谷、戸崎!!」
京介は、ふっふーん、と鼻を擦りながら七瀬に言った。
「美咲ちゃんなら入ってくれると思ったよ!!な、颯太?」
「え?あ、うん」
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