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「おかしいな、ここまで一本道のはずなのに」
隣町へと続く街道を歩きながら、ヴァンは独りごちる。青年がどこか道の脇にでも隠れているのかと、きょろきょろと辺りを見回しながら進み、気がつくと森の中へと入っていた。
「このあたりには盗賊が出るんだぜ」
ヴァンは誰にとも無く呟くが、その行為は、自身を怖がらせる効果しか無かった。
それでも勇気を振り絞り、しばらく進むと、前方に先ほどの青年の立ち止まっている姿が見えてきた。
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