第0章 夜の図書室

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月が雲に隠れ、漆黒の空に染まった、私立スポーツ学園。 学園内にフクロウの声が鳴り響いている。 その誰も居ないはずの学園内に2つの人影が見えた。 「………きゃん」 夜の廊下に少女の声が響き渡る。 「兄さん、どこ触ってんですか!」 「いやぁ~すまん!目が慣れてなくてな!」 夜の廊下に男女の声が響き渡る。 「お、目が慣れてきた」 「だから、いったんです!懐中電灯持って行こうって!」 「すまんな俺がマイペースのスポーツ馬鹿で!」 「兄さんが噂をたしかめよぉ~ぜ~っていったんですからね!」 今、怒られていたのは、私立スポーツ学園に通う男子生徒白百合刀刃(しらゆり とうは) そして怒っていたのは、妹の琴葉(ことは) 「で、何で図書室なんかに?」 「噂では、図書室によく人影が現れるんだってさ!」 突然、図書室から怪しげな物音が響いて来た 図書室の前に行くと何故かドアが開いている 「何か、危険な気がするんだが!」 刀刃は、直感的に嫌な気がした 「そぉ、そんな気がしないけど」 琴葉は、軽く言う。 「まあ、行って見るか!」 刀刃と琴葉は、恐る恐る図書室に入る。 図書室を探索して居ると 図書室の本棚が倒れている。 その奥を見ると碧黒い振動が背中から溢れて出ている男が居た。
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