第0章 夜の図書室

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「兄さん、死なないで下さいね!」 と琴葉は、言って廊下に向かって走り出した。 「そうだ、お前が死ぬ前に俺の名前を教えてやる!」 とその男は、急に名前を名乗り始めた。 「俺の名前は、闇川賢也だ!」 その男の名前は、闇川賢也と言うらしい。 「夢の無い世界から来た!」 「ゆ、夢の無い世界?」 刀刃には、意味が分からなかった。 「さてと、紹介も終わったことだし、殺す!」 賢也は、刀刃に向かって双剣を振り回した。 「うわぁ!」 刀刃は、ビビりながら当たる寸前で双剣を避けている。 「な、何故、当たらない」 と言いながら賢也は、双剣を振り回し続ける。 「ひぃ~~」 刀刃の口から悲鳴を上げながら避ける。 「はぁはぁ、さすがは、エンターテイナーがこの物語の主人公にした訳が分かった!」 「はぁ、エンターテイナー?」 刀刃は、双剣を避けながら意味の分からん言葉に反応する。 「これじゃあ勝負にならないないっそ、真の姿にでもなるか!」 「はっ真の姿!」 刀刃は、反応する。 「観てれば、分かる」 そう言うと双剣が振動に戻り、振動が賢也を包み込んだ。 その賢也を包み込んだ振動が人間サイズの狼の形を形成する。 「さぁ!二回戦をはじめよぉ!」 「…………………」 刀刃は、言葉が出ない。
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