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「兄さん、死なないで下さいね!」
と琴葉は、言って廊下に向かって走り出した。
「そうだ、お前が死ぬ前に俺の名前を教えてやる!」
とその男は、急に名前を名乗り始めた。
「俺の名前は、闇川賢也だ!」
その男の名前は、闇川賢也と言うらしい。
「夢の無い世界から来た!」
「ゆ、夢の無い世界?」
刀刃には、意味が分からなかった。
「さてと、紹介も終わったことだし、殺す!」
賢也は、刀刃に向かって双剣を振り回した。
「うわぁ!」
刀刃は、ビビりながら当たる寸前で双剣を避けている。
「な、何故、当たらない」
と言いながら賢也は、双剣を振り回し続ける。
「ひぃ~~」
刀刃の口から悲鳴を上げながら避ける。
「はぁはぁ、さすがは、エンターテイナーがこの物語の主人公にした訳が分かった!」
「はぁ、エンターテイナー?」
刀刃は、双剣を避けながら意味の分からん言葉に反応する。
「これじゃあ勝負にならないないっそ、真の姿にでもなるか!」
「はっ真の姿!」
刀刃は、反応する。
「観てれば、分かる」
そう言うと双剣が振動に戻り、振動が賢也を包み込んだ。
その賢也を包み込んだ振動が人間サイズの狼の形を形成する。
「さぁ!二回戦をはじめよぉ!」
「…………………」
刀刃は、言葉が出ない。
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